メールの改行について
今回は、メールを送信する際の改行についての話です。
78文字までに改行するのがマナー!?
まず最初に、インターネットの基本的なルールを定めているRFCには、RFC2822にメールの改行に関する記述があります。そこには、1行の文字数は改行を除いて半角78までという記載があり、それが一般的なメールのマナーの根拠になっているようです。
改行なしのメールは、1行が長いと非常に読みにくいですし、半角78文字程度で改行を入れるのは一理あると思います。
実際、OutlookやOutlook Expressは、設定を変更しなければ76文字で改行が自動的に挿入されて送信されるようですし、他のメーラーも基本的には改行が自動的に入るような仕様になっているようです。
そのため、普段あまり改行を意識することはないかもしれませんが、何文字目で改行するかを考えて送ったほうがいい場合もあるのです。
改行を意識して入れたほうがいい場合
たとえば、メールマガジンのような一方通行のメールではなく、それ以外の何度かそのメールをやり取りすることがあらかじめ分かっている場合などは、70文字以下に1行を短くしておくのです。
相手が返信してくるときに、インデント記号"> "が付加される場合が多いので返信や転送のたびに1行が長くなってしまうからです。
また、受信側の設定も影響します。
たとえば、使っている人も多いと思いますがYahoo!Japanメールは、受信メールの表示幅が初期設定では半角72文字に設定されています。
そのため、1行が半角72文字以上だとレイアウトが崩れて非常に読みにくくなる場合があります。
設定変更はできますが、初期設定のままという人も多くいるでしょうから、受信者がYahoo!Japanメールの場合は、1行が72文字を超えるときは少し考えたほうが良いでしょう。
もちろん、半角72文字で自動的に改行して表示してくれるのですから送信する側が、改行を入れなければ勝手に設定した文字数で改行されます。
それで良しとするなら、改行はする必要はないのですが、送信したメールを自分がイメージしたレイアウトで見てもらいたいなら、きちんと改行を入れるべきなのです。
最近は、改行を入れる必要がないという方も結構いますが、日本語の改行はただ文章が長いから入れるだけではなく、文章の流れや意味などで入れる場合もあるのです。
相手が携帯の場合は改行しないのがマナー!?
しかし、相手が携帯の場合は、何気なく改行するととんでもなく読みにくいメールになるので注意が必要です。
携帯の場合、1行で表示できる文字数がパソコンに比べて非常に少ないので、1行を70文字にしても通常数行になってしまいますし、70文字目が丁度行末に来るようにはできませんので、結果として変なところで改行されることになってしまうのです。
そのため、相手が携帯の場合は、改行しないのがスマートです。
ファイアウォール等の制限で78文字以内に改行しないとメールを送信できないような場合を除いて、改行しないほうが良いでしょう。