空メールと携帯メール配信
空メールは、件名や本文に何も入力しない状態のメールのことです。
メールを送信するわけですから、送信先(宛先)のメールアドレスだけは入力する必要がありますが、それ以外は何も入力しないで送信してもらいます。
この空メールは、飲食店や物販店などが顧客に対して携帯メールの配信を行う場合のメールアドレス収集に多く利用されています。
実際、携帯メールの配信は、タイムリーな情報を提供できるので有効な販促方法とされていてますので、興味のある方は多いと思います。
簡単に一般的な空メールの流れを説明しますと次のようになります。
1. 顧客が登録用メールアドレスに空メールを送信。
2. 自動処理で顧客の携帯メールに氏名等を登録するためのフォームのURLが送信。
3. 顧客が登録フォームに必要事項を入力して送信することで登録が完了。
4. 登録されたメールアドレスにメールを配信。
といった感じです。
しかし、いくつか注意すべき点がありますのでご説明します。
顧客が空メールを送信する
宛先のメールアドレスを入力してもらうことが必要で、主に直接メールアドレスを入力してもらう方法とQRコードを用意しておいてそれを読み取ってもらう方法があります。
両方用意しておいて顧客に選択してもらうのが最良の方法でしょう。
ここでのポイントは、メールアドレスを入力してもらうなら短くてできるだけ入力しやすい専用のメールアドレスを用意することです。できれば、自社ドメインが理想でASP業者のドメインのメールアドレスは避けたほうが良いと思います。
登録フォームを自動返信・顧客がフォームから情報を登録
顧客が登録したメールアドレスや本登録時に入力する情報は、「どこで誰が管理するのか」ということです。空メールの処理をASP業者に任せる場合、その業者のサーバーで管理されることが多いのですが、基本的な考え方としては、自社の管理下に顧客データを置くべきです。
ASP業者は公的なものではありませんし、万一情報の漏洩などということがおきれば大切な顧客に迷惑をかけることになります。
漏洩の責任を業者に押し付けたところで始まりませんので、自社で顧客情報を管理できないなら携帯メールの利用は避けたほうがいいでしょう。
メール配信
注意すべき点としては、メール配信の際にBCC等でメールを配信するのだけは避ける必要があります。誤ってCCで送信してしまえば大変なことになりますので、操作ミスで重大なトラブルになる可能性があるメール送信方法は避けるべきでしょう。配信対象を抽出し、氏名等を登録いただいている場合は、それを差込送信できるソフトウェアを利用して送信するのが基本となります。
なお、携帯メール配信の成功は、配信するメールの内容や送信時期です。
よく考えもせず顧客に頻繁にメールを送信していると、配信停止を希望する顧客が増えてしまいメールアドレスを空メールで集めても配信先が増えず、結果として期待した効果が得られません。
つまり、成功の秘訣は「メール配信まで携帯で手軽に」などと考えないことです。
メールを慎重に作成し、きちんと落ち着いて配信することが何より大切で、携帯メールで手間をかけずに売上アップを狙うというのは虫が良すぎると考えるべきです。