同報メールとメーリングリスト
同報メール、一括メール、一斉メールなど複数の宛先に一度にメールを送信することを意味する表現がいくつかあります。
日本語の意味から考えれば微妙に違いはあるかもしれませんが、同じものと考えてよいでしょう。
したがって、以下同報メールとして説明することにします。
同報メールは、一度に複数にメールを送信できるという結果から考えるとメーリングリストと比較される場合がありますが、大きな違いがあります。
それは、同報メールは、送信者が送信先のメールアドレスを管理する場合がほとんどですが、メーリングリストは送信先のメールアドレスを管理しなくても良いということです。
たとえば、Aさんが100人に同報メールを送信したい場合は、100人のメールアドレスをAさんは管理する必要があります。
100人の中でメールアドレスが変更になった人は、新しいメールアドレスをAさんに知らせる必要があります。
もし、AさんではなくBさんが、自分以外のAさんを含めた100人にメールを送信したい場合は、Bさんも送信先のメールアドレスを管理しなければなりませんし、誰かのメールアドレスが変わるたびに手持ちのリストを更新する必要があります。
一方、メーリングリストであれば、AさんもBさんも他のメンバーのメールアドレスを管理する必要はなく、仮にCさんが自分以外の100人にメールを出すこともできるのです。
つまり、1対多の関係のメール配信の場合は同報メール、多対多の場合はメールリングリストが一般的に適している考えてよいでしょう。
もうひとつの違いは、同報メールは、メールの宛先や本文に個別の情報を差し込んだり、文章をある程度変更して送信できるものがあるということです。
メーリングリストは、基本的にすべて同じ内容のメールとなりますので、営業的なメールなどは同報メールの方が使い勝手は良いでしょう。